とら食堂 白河

aestiva2010-07-26

福島県白河市白河の関があり古くは奥州への玄関口、今も栃木県と福島県の境にある市で、関東からみれば東北の玄関口です。白河といえばご当地ラーメンである白河ラーメンがあります。とら食堂は白河ラーメンのスタイルの元祖と呼ばれているお店です。のどかな道を一本入った狭い集落の中に立派な看板がありました。
お店の入口を背にして、ふと風景を見回すと穂先のそろったきれいな田んぼ、青い空、白い雲、濃い緑の山々、昔から続く民家が見渡せます。まさに日本の原風景です。
この日は日曜日の13時頃だったのですが、9組ほど待っていました。暑い中待っているお客さんのために、霧吹き付きの扇風機が有りがたかったです。20分ほど待ってから店内に入ることができました。スープは鶏ガラととんこつベースのしょう油味です。口に含むとホッとするような美味さで、思わずおいしいと言ってしまうような優しい味でした。麺は手打ちの平打ち太麺で、表面は透き通って輝き、ふんわりとした食感です。どんどん入ります。三種のチャーシューはバラ肉、モモ肉、肩ロースとそれぞれの食感、脂身を楽しめます。炭火で焼いてから煮るチャーシューとのことで、具にも一切妥協はありませんでした。
シンプルな味だけに一切妥協がない、心から美味いと思えるラーメンでした。交通の便の悪い場所なのですが、本当に行ってよかったと感じるものでした。しょう油味、麺の感じなどは佐野ラーメンの万里にも似ていると感じました。有名店でありカップラーメンも出ていますが、まったく違うものでした。是非、店で食べたい味です。


Emerald Scene's MAPで場所を確認