ユビキタス旅行 台湾

日本のモバイル通信環境はここ数年で3GからLTEに移行しつつあり、より大容量で高速度の通信が可能となっております。宣伝だけは派手に行って、実際にはインフラが追い付いておらず、LTEエリアにも関わらずパケ詰まりを起こしたり、3Gに切り替わったりで安定性には乏しい状況です。また、公衆無線LANも有料のものが多く、駅などでキャリアが用意した公衆無線LANは使い物になりません。

台湾は電子立国であり、電子部品にMade In Taiwanのものが入っていないものはないと言っても過言ではありません。しかしながら、モバイル通信環境のインフラはLTEがまだであり、3Gの通信は可能です。

ところが、日本で契約している携帯電話をそのまま持っていって、日本と同じように使った場合、帰国後の請求が心配です。1日当たり三千円も払えるほど金持ちではありません。

では、どうしたらよいか?

海外では携帯電話やスマートフォンSIMフリーが当たり前です。SIMとは携帯電話やスマートフォンに差し込むSIMカードのことで、これがないと電話や通信ができません。ところが日本の通信会社は顧客を囲い込むためか、通信会社専用の携帯電話やスマートフォンしか使えません。DoCoMoにはDoCoMo用の、auにはau用の、SoftbankにはSoftbank用の携帯電話やスマートフォンがあり、国内では他の通信会社のSIMカードを入れても使えないのです。

私は初代iPad miniSIMフリーを愛用しており、これを台湾で使うことにしました。SIMはどうすればよいか調べたところ、台湾の通信会社である中華電信(Chungha Telecom)では台北松山空港の到着ロビーにカウンターがあり、SIMを契約することができます。事前にWebから予約をすれば、あまり待つことなくSIMを受け取ることができます。iPad miniiPhone 5, iPhone 5s, iPhone 5c, iPhone6, iPhone 6 Plusなどと同様にNano SIMという小さいSIMなのですが、ちゃんと用意されていました。iPad miniなので通話は必要なく、通信だけの利用です。係の方も英語が通じ、SIMを差し込んだ後に通信チェックを行って、間違いなく使えることを確認してくれました。

私は国内でDoCoMoのデータ通信を使っています。当初はモバイルルータ―を使用していたのですが、あまりにもバッテリーが持たず大きいことからいろいろと考えた結果がiPad miniSIMフリーです。DoCoMoショップに行けば、料金はかかりますがSIMカードをnano SIMに変えてくれます。当初はDoCoMoiPhoneを扱っていなかったので、「iPhoneに使うのですか?」と言われました。SIMフリー版のiPad mini秋葉原で購入しました。

iPad miniはデザリングが可能であり、国内でも出張時に会社のノートPCを使ってメールをチェックしたり何かと重宝しています。

もちろん台湾でもデザリングをフル活用し、iPhoneiPad miniに接続していました。

Android BT-DUN スマートループ ナビ

aestiva2012-08-24

最近の新車にはほぼ100%といってよいほどカーナビがついてきます。今までのカーナビは単純にA地点からB地点までのルートを検索して、自らが走っている現在地をGPSで測定しながら目的地まで案内するものでした。ずいぶん前からVICS機能がありましたが、イマイチ役に立つと感じたことはありませんでした。最近のカーナビは通信インフラを利用して、かなり高性能なものになりました。
イオニア カロッツェリア楽ナビLite AVIC-MRZ09 はスマートループ機能を持ったカーナビであり、名前の通り楽に動作ができる廉価版のナビです。タッチパネルで操作を行い、フルセグテレビ (ワンセグ)、DVD、CD、USBメモリやSDメモリによるmp3などの音楽ファイルの再生、そしてオプションでiPod, iPhone, iPad (iPadは充電不可)を接続してナビで操作をして音楽や動画を楽しむこともできます。スマートループとは、通信機能によりリアルタイムで渋滞情報を取得したり、自分の情報を共有して他のスマートループ登録ユーザに提供したりすることができます。また、蓄積情報により渋滞を回避することも可能です。現在スマートループユーザだけでなく、ホンダのインターナビ・フローティングカーデータ、日産のカーウィングス・プローブ情報とも共有しているそうです。
イオニアではウィルコムの通信モジュールによる通信を推奨していますが、月々の支払が発生してしまいます。ところが、本ナビにはBlutooth機能を備えており、スマホを接続してハンズフリー通話をすることができます。単にハンズフリー機能だけかと思っていたのですが、Android端末には様々なアプリが公開されており、Bluetooth Dial Up Network (BT-DUN)を使うことができるアプリを使用することにより、スマートループ機能を使用することに成功しました。いくつか無料アプリを試用しましたが通信が安定しないため、NaviGatewayという有料アプリを使用することにより安定した通信に成功しました。以下が今回接続に成功したスマートループの概要図です。
スマートループの他、ウェザーライブ、駐車場満空情報、ガススタ価格情報、そして着信時に着メロを車内のスピーカーで鳴らす機能にも成功しました。
以下は私がスマートループに成功した環境です。

carrozzeria 楽ナビLite AVIC-MRZ09
NTT docomo Xperia Arc SO-01C (Android Version 2.3.4)
Androidアプリ NaviGateway (Version 1.18)

BT-DUNについて通信形態としてはデザリングの一種なのですが、今のところ追加料金は発生していません。しかしながらあくまでも私が使用した環境において成功した一例であるため、何らかの問題が生じても当方では一切責任は負いません。気になった方は自己責任で試してみてください。
PdaNet CobaltBlue2 FoxFi サイバーナビ AVIC-VH99HUD AVIC-ZH99HUD AVIC-VH99CS AVIC-ZH99CS AVIC-VH99 AVIC-ZH99 AVIC-ZH77 AVIC-MRZ09 AVIC-MRZ07 AVIC-HRV110G AVIC-HRV110 スマートループ渋滞情報 リアルタイムプローブデータ インターナビ・フローティングカーデータ G-BOOK カーウィングス・プローブ情報

PC, iOS, Androidをクラウドで共有する

aestiva2011-11-15

PC, iOS, Androidなどを使っていると、「この書類を移動中に読みたい」とか、「この写真をPC内でみたい」など複数の装置で共有できたら便利であると考えます。それを実現できるのがクラウドです。今回紹介する3つのサービスはどれもWord, Excel, PowerPointなどのMS Officeや、Adobe Acrobatなどビジネスシーンでは欠かせないファイルや、jpeg, gifなどの画像、MP3などの音楽ファイルも端末を選ばず利用することができます。イメージ図は以下の通りです。
今回は人気があって代表的な3つのサービスを紹介します。
Evernoteは思い付いたアイディアや好きなもの、見聞きしたことを保存するコンセプトであり、文章、写真、音声などを保存できます。
DropboxはWEB上に自分専用のハードディスクを持つことのできるオンラインストレージサービスであり、名前の通りフォルダ内に共有したいファイルをどんどんドロップして使います。複数のコンピュータでファイルを管理する場合や、遠隔地にいる友人や同僚とファイルを共有する場合にも便利です。
NAVER Nドライブは無料で30GBも利用できることが一番の魅力で、MP4/FLV/AVI/WMV/3GP/MOVなどの動画ファイルをストリーミングできます。
これらのアプリをうまく利用することで、スマートフォンやPCでのユビキタス生活が広がります。


Evernote
Dropbox
NAVER Nドライブ

中華Pad -Android Tablet PC-

aestiva2011-11-08

中華Padとは中国や台湾の中小メーカーによるアンドロイドタブレットPCのことです。私はiPod touchを所有しており、外出先でもモバイルWifi (UQ WimaxからNTT docomoへ変更)を持ち歩いています。何不自由なく、快適なモバイル生活を送っていましたが、iOSだけでなく話題のAndroid OSをいじってみたくなりいろいろと調べてみました。
iPod touch+mobile wifiは本当に便利です。しかしながら一つだけ不満があるとすればそれは画面の大きさです。画面が小さい方が携帯には優れているのですが、あまり小さいと文字の入力や情報の閲覧に支障があります。しかしながらiPadのように10インチもあると携帯するには大きすぎると考えました。そこで購入検討したのが7インチまたは8インチサイズのアンドロイドタブレットPCです。そして、入門編としていじってみたいため、品質には目をつむって安価な中華Padを選択しました。
中華Padの感想はひとこと「おもしろい」です。メール、カレンダ、写真閲覧、動画再生、Web閲覧、地図表示、音楽プレーヤー、ゲーム、電子書籍TwitterFaceBookSkypeYouTubeUstream、写真撮影、動画撮影などiOSと一通り同じことができます。AndroidiOS同様にAndroidマーケットからアプリをダウンロードして使用するのですが、公式のアプリの他に闇アプリのストアサイトがあります。また、ゲームではスーパーファミコンなど、過去のゲームを簡単にダウンロードして楽しむことができます。しかしながら、ウイルス対策アプリが出ているということは、ウイルスにも気をつけなければならないということになります。下表は私なりにiOSAndroidを比較してみました。どちらも一長一短あって甲乙付けがたいものです。PC, iOS, Androidクラウドを使ったファイル共有可能な無料アプリが多数出ており、非常に重宝しています。それは後日書こうと思います。

比較項目 iOS Android
ストレージとしての使用 デフォルトでは使用不可 PCから本体内をファイル操作可
外部メモリ 使用不可 使用可 (microSDなど)
ウイルス 比較的強い 対策をしなければ弱い
端末 Apple社のみ (iPhone, iPad, iPod touchシリーズ) SONY, 東芝, Samsungなど様々な会社から発売
アプリのインストール Apple社提供のApp Storeから Androidマーケットが公式だが、闇アプリマーケットも多数あり


NTT docomoポータブルWi-Fi
UQ WiMAX速度実測値 (iPod touch with URoad-5000)
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iPod touch iOS 4 レビュー
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iPod touch/iPhoneおすすめアプリ 音楽編
Googleカレンダーとの同期 iPod touch/iPhone

NTT docomoポータブルWi-Fi


私はUQ WiMAXモバイルルーターを使っていました。電波がよい状態での接続は全く文句がありません。しかしながらインフラの問題でどうしても郊外や建物の中などでは圏外になることが多く、不便に感じていました。私は速度は求めておらず、安定性とエリアを考えたときにFOMA網を使ったものが早く出てこないか待っていました。最大手が満を持してサービスを開始したのがNTT docomoのポータブルWi-Fiです。FOMA網を使って通信を行うため、エリアが非常に広く通信も安定しています。年末にバッファロー社のDWR-PG (BF-01B, PWR-1000D/F)を購入しました。
PC, iPod touch, PSP, nintendo DSなどを接続することができます。私は移動中にiPod touchを使用することが多いので、WiMAXのときと同様に主要ターミナルで速度を測定しています。理論上では下り7.2Mbps、上り5.7Mbpsとのことです。まだ購入して1ヶ月程度ですので測定したデータがたまったときに公開いたしますが、UQ WiMAX+iPod touchのときと同じ条件でDWR-PG+iPod touchで測定して下り3.0Mbpsは出ています。
通信安定性の根拠として、iPod touchネットラジオに接続してストリーミングをしながら、自動車で東京から新潟の越後湯沢まで首都高速、関越道を走破しました。接続するネット放送局にもよると思いますが、一度だけ水上インター付近で数秒途切れただけで関越トンネル内でもネットラジオを聴くことができました。中央道でも東京から山梨の甲府までは、小仏トンネルのみで途切れました。笹子トンネル内でもネットラジオを聴くことができました。
DWR-PGはよくできており、FOMAの3G回線とWi-Fiとの切り換え機能があります。あらかじめ設定しておけばFREESPOT、Mzone、フレッツスポット、ホットスポットなどの公衆無線LANエリアに入ると、FOMA回線から公衆無線LAN回線に自動的に切り替わります。
私は公衆無線LANを使用していませんが、自宅では無線LANを導入しています。自宅に帰ってきた場合はスムーズにFOMA回線から自宅の無線LANに切り替わり、WIRELESS LEDが青から緑に切り替わります。自宅で使用する場合は自宅の無線LANを使用するため、DWR-PGの電源はすぐに切ってしまいますが、公衆無線LANを使用する方には便利なものだと思います。また、自宅に無線LANを導入しておらず、ADSLBフレッツなどの有線の回線のみを使っている方は、DWR-PGにクレイドルがついており無線LANルータとして使用することができます。
DWR-PGは最大で同時に6台まで接続でき、PC, iPod touch, PSP, nintendo DSなどをDWR-PGにアクセスしてSSIDを入力するだけで簡単に接続できます。また、バッファロー社独自のAOSSにも対応しており、対応製品ではボタンを押すだけで接続できます。まだ使い始めたばかりですが、全く不満がありません。速度実測値をUQ WiMAXと同じ条件で収集していますので、後日公開いたします。


UQ WiMAX速度実測値 (iPod touch with URoad-5000)
真のユビキタス環境へ iPod touchとUQ WiMAXを持ち歩く
UQ WiMAX URoad-5000のUSB充電用ケーブル

iPod touch iOS 4 レビュー

先日、iPadiPhone 4が発売されて爆発的な人気が出て絶好調なApple社ですが、既存のiPhoneiPod touchに対してもiOS 4が公開されて以前のものよりも少しずつ変わりました。私は家では無線LAN、外出時にはUQ WiMAXを使ってiPod touchを活用していますが、ここでiOS 4のレビューを書きます。

  • GPS測定の正確化

以前はGPS用いるような地図ソフト等を使ったとき、すぐに現在地の測定を諦めてしまい、不正確な場所を現在地として表示する傾向がありました。v4になって、現在地の測定が正確になりました。正確になったというよりも、GPSの電波を諦めないで拾いにいくという言い方の方が正しいかもしれません。また、GPS測定時のマークが変更になりました。

以前はBluetoothイヤホンを使用しているとき、イヤホンのボリュームはイヤホン側で操作をする必要がありました。v4になって、本体横にあるボリュームを調節することにより、イヤホンのボリュームを操作できるようになりました。しかしながら、依然イヤホンでは再生、一時停止、ボリュームコントロールのみとなっており、早送り、巻き戻し、一曲飛ばし、一曲戻りなどの操作はできません。

  • バッテリーの持ち時間

多くの方はバッテリーの持ち時間が心持ち長くなったということですが、私の感覚ではバッテリーの持ち時間が短くなったと思います。これはGPSを諦めないで拾いにいっていること、スタンバイ時にも無線LANに接続したままでメールを受信しにいっていることなどが関係するかもしれません。

残念ながら、私が所有しているiPod touchは8GBモデルなので、マルチタスクには対応しておらず、使用感はわかりません。

設定で機内モードが追加されました。これは飛行機に登場するとき、無線LANBluetoothをOFFにするものです。飛行機搭乗時に便利な機能です。

  • メモ

Gmailをメールで設定していれば、Gmailのアカウント毎にメモが残せます。ただし、PCでそのアカウントでGoogleにアクセスしたとき、どこにそのメモが同期されているかが未だにわかりません。

  • 対応アプリ

まだiOS 4に対応していないアプリがあり、以前は動作していたのに動作しなくなってしまったものもあります。これはアプリのバージョンアップを随時待つしかなさそうです。


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