大徳寺納豆

aestiva2008-12-23

聞き慣れない納豆ですが、京都の大徳寺界隈で作られている精進料理です。
大豆から作られています。見た目は正露丸のようで、こげ茶色の小さな粒です。味噌としょう油を濃くしたような味で、かなり塩分も入っています。ねばねばはしておらず、乾燥しており保存食だったようです。以下は大徳寺一久からの引用です。

宋元の昔中国から禅僧に依って我国に持ち帰られ其の秘法を一休禅師より授りその名も一久と給わりましてより六百余年を経て参りました。其の間時代の移り変わりと共に一久の代々が研究と工夫を重ねて今日の大徳寺納豆を完成するにいたりました。主材料は大豆を以ってし天然加工に依りますので腐敗することなくお茶席に又飯の菜に酒の友に調味料としてもお使いいただけ其の風味は大方嗜好家に格別の禅味なるを賞せられて居ります。
体に優しい大徳寺納豆
一久の大徳寺納豆に限りまして分析してもらった結果、ペニシリンの数十倍の効果があるといわれており、殺菌力があるので胃腸の疲れたときに1つ2つ食していただくと、胃も軽くなり後味もよろしいかと思います。麹の出す酵素が、ミネラルの吸収を妨げる大豆成分の「フェチン酸」を分解し、栄養を効率よくとるための手伝いをします。外国へ行くときにポケットに入れていくのもよし、山歩きの後の塩分補給に召し上がっていただくのも良いかと思います。

一回に一粒二粒で十分なのですが、不思議な風味があって確かにお腹によいような感じがします。京都の食文化は奥が深いと感じました。