マレーシアでのいい話

私は海外に行った回数は少ないのですが、海外では嫌な思いをしたことがありません。欧米、アジア共に接する人みんながやさしくしてくれました。夏休みに向けて旅行の予定を立てている人がいると思いますが少しでも参考になればと思います。
マレーシアのランカウイ島に旅行に行ったときの話です。ランカウイ島に行くには成田からクアラルンプールで国内線に乗り換えます。クアラルンプール国際空港は通称KLIAと呼ばれ、東南アジア屈指の大きな空港です。KLIAに着いて国内線に乗り換えなければならなかったのですが、間違ってゲートを出てしまいました。近くにいた空港の係員に問い合わせたところ、笑顔でNo problemと言ってくれて500m近くも離れた国内線乗り場までわざわざ案内をしてもらい他の係員にも事情を説明して私は無事に乗り換えることができました。
ランカウイ島はアンダマン海に浮かぶマレーシア北部の島で、タイ国境に接した島です。旅行者はタクシーで移動します。タクシーの料金は国の法律で決められており、多くとられるようなことはありません。泊まったホテルから街に出たときの話ですが、タクシーの運転手が南国のトロピカルフルーツのひとつであるランブータンをたくさん持っており、私にもすすめてくれました。ランブータンはライチに似たフルーツで殻があるのですが、むき方のコツも丁寧に教えてくれました。車内ではWelcome! Welcome!と笑顔が絶えず、いろいろと話をしました。車に乗っていた約30分ほどで10個以上のランブータンをごちそうになりました。
他の日、日本円からを両替したかったのですが、ホテルで両替するとレートが高いので銀行に行こうとしました。たまたまATMが壊れておりお金を下ろすことができませんでした。そのATMは街とホテルの間にある簡易的なショッピングセンターにあってタクシーは数台止まっているものの、すべてがそのショッピングセンターを利用している客のリザーブで待っているタクシーでした。私がタクシーを利用したいことを知ったタクシーの運転手たちがわざわざ仲間に電話をかけて手配してくれました。
異国の地で人のやさしさを感じることはとてもうれしいことです。やさしさを受けるだけでその国を好きになってしまいます。マレーシアは2020年に先進国の仲間に入れるように努力をしているようです。先進国の生活水準になることは歓迎ですが、あたたかい心と物価だけはこのままであってほしいものです。どこかのアジア東端の島国のように、人々が住みにくくならないように願うばかりです。