カンボジアの子供たち

街で遊ぶ子供たち
この写真は路地でメンコかコマみたいなものをして遊んでいる子供です。幅広い年齢層が一緒に遊んでおり、まるで昔の日本のようだと思いました。こっちを見ている背の高い少年は日本人にもいそうな顔立ちです。
トンレサップ湖近くの民家にいる子供たち
シェムリアップから車で移動してトンレサップ湖のツアーに参加しました。道中はとても裕福とはいえない家が並んでいました。ボーッとしてなにもしていないおじさんと遊んでいる小さな子供たちが印象的でした。
トンレサップ湖のツアー中に物を売りに来る子供たち
トンレサップ湖は東南アジア最大の湖です。写真のように濁った湖ですが豊かな水質なようでたくさんの魚がとれます。カンボジア料理で淡水魚が多く使われるのもこの湖の恵みのおかげです。またこの湖から流れる川は国際河川であるメコン川と合流します。ここでは我々世界からの観光客に子供たちがバナナやジュース、ビールなどを売りに来ます。小さなこどもが『Hello, Banana, one-dollar!!』と悲壮感に満ちた表情で売りに来るとやりきれません。しかしながらここは心を鬼にしてダンマリを決め込みます。ガイドによるとここトンレサップ湖には下流ベトナムからボートで勝手にカンボジアに入ってしまっている人たちもいるようです。われわれが見てもわかりませんが、カンボジア人(クメール人)から見るとベトナム人はその違いがわかるとのことです。それは日本人からみて、中国人と韓国人が微妙に違うなという感覚と似ているのかもしれません。
カンボジアの子供たちをみて思ったことは、貧しいけれど笑顔が絶えず幸せそうに見えたことでした。子供が元気であるということは、この国の未来は明るいなと思いました。わんぱくな子供はこの濁った湖で泳いで遊んでいましたし、まだ立ち上がったばかりの子供は素っ裸で元気にお兄ちゃんお姉ちゃんとじゃれ合っていました。ポル・ポト派支配のときの辛い時代を乗り越えたのですし、アンコール遺跡群という歴史もあります。平和になってこれからどんどんよい世の中になっていくのではないのかと思います。日本でいえば、戦後の昭和二十年代なのだと思いました。私はこの国が気に入りましたし、この国を応援したいと心から思いました。