東海道五十三次のとろろ汁 丁子屋

静岡市の西端においしいとろろ汁を食べることができる店があります。なまえは丁子屋(ちょうじや)。なんでも1596年(慶長元年)から続くお店で安藤広重の絵の題材にもなった店です。このあたりは東海道五十三次の宿場町の丸子(まりこ)として栄え、この近所でとれる自然薯(じねんじょ)で作るとろろ汁はいにしえの旅人を元気づけました。
とろろ汁
粘り気の強いとろろは自然薯独特なもので、近所のスーパーで売っている大和芋では再現できそうにありません。これを白いご飯と麦飯が混ざったご飯にかけてずるずるとすするのです。だしと自然薯を混ぜたとろろはそのままでも美味ですが、ごはんにかけるとすすらないわけにはいきません。店にもとろろの正しい食べ方が書いてあります。


とろろの正しい食べ方
麦飯を茶碗に半分盛ったならば
めしつぶ泳ぐよに とろろかけ
お薬味上からふりかけて
ザァザァ音たて流しこみゃ
いいじゃん いいじゃん うまいじゃん
むかご揚団子
むかごとは山芋の実で、これを揚げた物です。これまた外はサクっ、中は粘りがあってなんともビールが欲しくなるおいしさでした。