首都圏鉄道リロケーション

これは関西の姉妹ブロガー『人生は娯楽だ!』のroyalさんへのanswer blogです。royalさんが関西の新路線について書いてくれましたので、首都圏の鉄道を語りたいと思います。首都圏の鉄道はここ5年ほどで激動しました。その変化のパターンは三つだと思います。

  1. 新しい路線ができたことによる変化
  2. 既存の路線を使ったことによる変化
  3. 新しい車輌が導入された事による変化

私が気づいた範囲で書かせていただきます。
東急東横線は渋谷から桜木町を結んでいましたが、横浜〜桜木町間を廃止して、横浜からはみなとみらい線開通と共に相互連絡するようになり、渋谷からMM21地区や、元町、中華街までダイレクトアクセスできるようになりました。これはパターン1, 2にあたります。
JRも黙ってはいません。湘南新宿ラインができて、小田原、藤沢、横浜の東海道本線方面からと鎌倉、逗子、横須賀の横須賀線方面から渋谷、新宿、池袋とダイレクトアクセスできる路線ができました。この路線は大宮からは宇都宮方面と、高崎方面とに分かれ、首都圏を縦断する路線ができあがったのです。しかしながら、他路線に跨る路線なので、人身事故、信号故障、車輌故障などがあったとき、すぐにそれぞれの路線に遅延の影響を受けてしまう諸刃の剣となってしまいました。これは貨物レールを使っているもののパターン2です。
東武鉄道は、日光や鬼怒川温泉に行く特急であるスペーシアがJR新宿駅に乗り入れています。浅草始発で山手線内に乗り入れていなかった東武の日光方面特急が山手線内に乗り入れることができたことと、東京西部と神奈川に住んでいる方が日光に行きやすくなったというメリットが生まれました。これはパターン2に当たり、JRと東武双方にメリットがあると思われます。
東京メトロ副都心線は渋谷から新宿三丁目を通って池袋、さらには小竹向原まで開通しました。小竹向原から先は既存の有楽町線同様和光市まで運行します。小竹向原駅では有楽町線西武池袋線西武有楽町線東武東上線の乗り入れが行われており、かなり乗り換えが複雑なようです。また、平成24年からは渋谷から東急東横線に乗り入れるとのことなので、ますます複雑になることでしょう。実際に開業当初から混乱しているようで、運行がうまくいっているとは思えません。これは、パターン1, 2に当たります。
日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねり)は日暮里駅から荒川区と足立区の鉄道空白地帯を走るモノレールです。沿線住民にはありがたいことでしょう。鉄道空白地帯といえば、つくばエキスプレス常磐線と埼玉、千葉、茨城の地帯を埋めたもので、秋葉原から北千住、三郷、流山、守谷、つくばと結ぶもので、まさに新しい沿線の開通で、活気に溢れているようです。パターン1に当たります。
小田急線は新しいロマンスカーであるMSEが、元々相互乗り入れしていた千代田線内も走るようになり、表参道、霞ヶ関、大手町を通って北千住まで乗り入れるようになりました。これにより、都内への通勤が楽になった方もいることでしょう。残念ながらリゾート用ではないようで、片瀬江ノ島や箱根湯本までは行かないようです。これは課題だと思います。パターン3です。
中央線は人身事故が多い路線としてすっかりお馴染みになってしまいましたが、人身事故だけではなく、車輌の老朽化による車輌故障も多かったのです。古い201系から随時E233系の新しい車輌に切り替わっています。英語のアナウンスや山手線のような車内ディスプレイもすべてのドアの上部に2つずつついている最新車輌になりました。パターン3です。
横浜市営地下鉄グリーンラインが日吉からセンター北、センター南を通って横浜線の中山まで繋がりました。これにより、横浜市内の鉄道空白地帯が一部解消され、約360万人の人口はもっと増えることでしょう。将来的には東急や相鉄と接続して都内へダイレクトにアクセスできるようです。パターン1です。
以上がここ5年ほどで、私が気がついた範囲での首都圏鉄道のリロケーションです。新しい路線や新しい車輌に乗るとわくわくしますが、それが本当に人々の役に立っているかどうかということが大切だと思います。私は、新しい車輌よりも今までの古い車輌が好きだったりすることがあります。
royalさんが疑問を呈していた「郊外から郊外を結ぶ路線」について、湘南新宿ラインのようにいろいろと難しいところもあると思います。みなとみらい線東横線副都心線東武東上線または西武池袋線と接続する計画があります。また、東海道本線宇都宮線高崎線と接続することが決まっています。郊外→都心→郊外というニーズが本当にあるものなのか、今一度調査が必要かも知れません。他国に比べて鉄道のダイヤにうるさい日本人が、現状の湘南新宿ライン副都心線の乱れ具合をみてどう思うか?答えは出ているかも知れません。
また、未来の鉄道はどうなっているのか?どんな計画があるのか?は下記の未来鉄道データベースをみるとよいでしょう。私も大好きなホームページです。
未来鉄道データベース