VOCALIST 3 徳永英明

VOCALIST3

VOCALIST 1,2共に聞いたのですが、まず思ったことは選曲がズルい！これだけヒットした曲を集めれば普通は売れるだろうと素人考えで思ったのですが、その期待以上にすべての曲がrebornというかrebirthさせた徳永英明というVOCALISTとしての職人技が光る出来映えだと思いました。
PRIDEは今井美樹の代表曲と言える曲で、この曲をまさか元BOØWYの布袋寅泰が作詞・作曲したとは思いもしませんでした。布袋のポテンシャルの高さ、懐の深さ、底なしの実力を感じると共に、これを歌い上げた今井美樹のpureさに心を打たれたものです。今、布袋と今井は夫婦の関係ですが、その気持ちを考えながら徳永もpureな気持ちで素直に歌い上げたと思います。
Time goes byはELTことEvery Little Thingの名曲です。ELTの持田香織はその表情からか歌い方からか淡々と感情がこもらないまま歌っているようなイメージを持たれていますが、私はそうは思いません。特にこの曲についてはどことなく哀愁を感じる曲で、ELTの曲の中で好きな曲です。徳永は持田の歌い方を真似しつつ、この曲のよさを十分に歌い上げたと思います。
元気を出しては竹内まりやの激励曲です。竹内まりやと言えば旦那さんは天才山下達郎ですが、よくこの曲を歌う許可をもらったなと徳永の実力と交友の広さに驚きました。
桃色吐息は高橋真理子の歌です。一時巷ではこの曲ばかりかかっていて、いわゆる世を席捲したといってもいいほどの曲です。単調な曲ながら、日本のよさ、女性らしさを感じる歌です。徳永が歌っても日本の美、女性の美を感じることが出来ました。
月のしずくは柴咲コウことRUIが歌いあげた名曲です。徳永は美しさにテーマをもってこの曲を歌いあげたのではないかと感じとりました。
VOCALIST 1,2,3を聞いて思ったのですが、徳永は女性の心を熟知した唯一の男なのでしょうか？と思うほどの出来映えです。原曲がよいのはもちろんなのですが、徳永の職人としての仕事も聞き所です。全体を通して、徳永が本当に心からよいと感じた曲を厳選して、原曲のことを考えつつ徳永が新たに魂を吹き込むことによって、もともとよいものに新たな発見をするというsynergy効果でとてつもなくよいものに仕上がっているという印象を受けました。
余談ですが、徳永英明はかつてTBS系で放送しているスーパーサッカーの司会をしていたことを知っていますか？越前屋俵太やビートたけしも・・・多才ですね。