プロレスリング・ノア 東京ドーム大会DESTINY 2005 みどころ Part4

第9試合

シングルマッチ時間無制限1本勝負
小橋建太 vs 佐々木健介


初対決ながら、この2人には共通するところがあります。
1.日本人離れしたパワー
2.ラリアットを得意とする
3.挫折を乗り越えた


1.について、上背はかなり違うものの、2人とも日本人離れしたパワーレスラーです。
それは、当日の2人の体を見ればわかるでしょう。


2.について、健介は自ら助走してスピードをつけて連発して相手をなぎ倒すラリアット。小橋はここ一番というときに出す一撃で相手の首を折ってしまうかのようなラリアットとここでも相対します。


3.について、健介は「正直スマンかった」と言ったような自らの恥ずかしい自爆の言葉より落ちぶれ、WJというついていった団体が間違っていたことから、最愛の鬼嫁である北斗晶と子供や中嶋勝彦のいわゆる健介ファミリーから助けられ、どん底からはい上がってきました。
小橋は、普通の生活もままならなかった両ヒザのケガから見事にGHCの防衛記録を更新して「絶対王者」と呼ばれるまでに復活しました。
健介は既婚で子持ち、小橋は独身貴族というのも対照的です。
この対決は、ガツガツ当たる男らしいパワー対決となることでしょう。

第10試合

シングルマッチ時間無制限1本勝負
三沢光晴 vs 川田利明


かつてこの2人は、足利工業大学付属高校の先輩後輩同士でした。
三沢が1年先輩、川田が1年後輩です。
それから、三沢が全日本プロレスの門を叩き、川田も後を追ったのです。
三沢はデビュー当時から社長であったジャイアント馬場にかわいがられ、メキシコに武者修行した後に二代目タイガーマスクとして凱旋して、華々しい活躍をしました。
川田は、デビューから引き分けを挟んで205連敗して、下積み時代はかなり苦労しました。
その2人は、かつて超世代軍というグループでタッグを組んでいました。
それは、ジャンボ鶴田という大きな壁を越えるために結成されたものですが、そのジャンボ鶴田が肝炎により倒れた後、川田は三沢を倒すべく、聖鬼軍を結成して三沢に向かっていきました。
そのころの超世代軍である三沢&小橋VS聖鬼軍の川田&田上は黄金カードでした。
そんな2人の対決は、先輩である三沢が圧倒しています。
川田が三沢にやっと勝ったときは、自らの腕を骨折してまで決めたパワーボムから仕留めたものです。
そのころに比べ状況が変わりました。
三沢は、ノアの社長として文字通りの大黒柱です。
川田は、全日を守りつつ、ハッスルにも参戦して新たなキャラクターをも確立しました。今、プロレスファンが望む一番みたいカードであることは間違いありません。
おそらく、伝説と呼ばれる試合になると思います。
2人の一つ一つが見逃せません。
また、今後の川田選手の継続参戦を強く望みたいと思います。