おらが丼 なめろう 地魚料理 中むら 鴨川

aestiva2012-07-19

千葉県鴨川市は房総半島の南部にあり、鴨川シーワールドや寿萬亀で有名な亀田酒造などがあります。もちろん魚がおいしい土地です。そしておらが丼という鴨川のおいしい地物を丼にして街おこしをしています。鴨川市内では至る所で「おらが丼」ののぼりをみることができますが、車を走らせていたところたまたま見つけたおいしそうな店、地魚料理 中むらに入ってみました。カウンターとテーブル席があり、頑固そうな職人さんが切り盛りするお店でした。
写真はなめろう定食のなめろうです。なめろうとは、房総半島沿岸部周辺などに伝わる郷土料理で、アジ、イワシ、サンマなどの主に青魚を味噌・日本酒とネギ・シソ・ショウガなどを乗せ、そのまままな板の上などで、包丁を使って粘り気が出るまで細かく叩いたものです。叩いたことによる粘り気の食感からと、料理を盛っていた皿についた身まで舐めるほど美味だったからという説などがあるようです。本場房総で食べるなめろうは鮮度、薬味などのバランスも絶品で、文字通り皿までなめそうな美味さでした。
そして、中むらのおらが丼が山海とろろ丼です。山芋とモズクを合わせ、だし汁で伸ばし、地元の魚などを合わせた丼です。一見、普通のとろろ丼と思いきや、絶妙なバランスの味付けと新鮮な地魚により見た目以上に贅沢でおいしい一品です。
おらが丼には以下のようにどうしても守らなければならない掟がいくつかあるようです。

一.素材は、鴨川のブランド米「長狭米」をはじめとした新鮮な地元の海の幸、山の幸を主体とすること。
一.季節感を失わないこと。
一.健康を意識した商品づくりを忘れないこと。
一.入荷がなければ、その日は欠品であっても致し方なし、下手な小細工は禁物。

鴨川にはおらが丼を出す店がまだまだたくさんあります。すべて訪れたいと思うような、そんな気持ちになるようなおいしいものでした。


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かもがわナビ おらが丼