僕の見た「大日本帝国」

学生時代の歴史の授業において、どうしても飛ばしてしまう時代があります。それは明治維新以降のいわゆる近代史です。この時代のキーとなるのが戦争です。日清戦争日露戦争と連勝した日本は植民地を得ました。このときの植民地支配について、どうしても悪しき歴史と決めつけてあまり教育を行わず、終戦後の平和教育に置き換えてしまっていると感じています。どういった経緯で物事が動き、戦争になり、どれだけの広さを支配をしたということは学校では教えてくれません。最近、この歴史に大変興味を持つようになり、みつけたのがこの一冊です。
まず、かつての大日本帝国が支配した広さに驚きました。この本では筆者が実際に大日本帝国が支配した土地を訪れ、その足あとを追っていくストーリーになっています。サハリン、台湾、韓国・北朝鮮中国東北部ミクロネシアと5つの章に分かれています。私は筆者とほぼ同年代なのでこの本に共感しました。テレビを中心としてマスコミは大日本帝国の植民地支配に対して悪いことばかりを報道していますが、必ずしも悪いことだけではなかったことも分かりました。もちろん、戦争や植民地を肯定するわけではありません。近年、大日本帝国が支配した国を訪れる機会が多いのですが、次回訪れるときは少しだけ視点を変えて街並みを見てみようと感じました。

僕の見た「大日本帝国」

僕の見た「大日本帝国」