プロレスリング・ノア 東京ドーム大会DESTINY 2005観戦記

今日は待ちに待ったプロレスリング・ノア 東京ドーム大会DESTINY 2005が開催されました。
本当は観戦に行きたかったのですが、東京ドームでプロレスが行われる場合はとても見辛く、大型ビジョンを見ながらの観戦になってしまうので、G+で観戦しました。

第1試合

6人タッグマッチ 30分1本勝負
杉浦貴&○SUWA&青柳政司 VS ×菊地毅百田光雄中嶋勝彦
9分32秒 FFF→体固め


この試合は中嶋選手がカギとなると思いましたが、期待に違わぬ活躍でした。
技のキレ、スピードなどが想像以上でした。
特にSUWAと杉浦に放ったハイキックは相手を腰砕けにする程でした。
また、杉浦に放ったジャーマンスープレックスは、一度フワっと上がってからきれいな弧を描く美しいブリッジでした。
末恐ろしい選手です。

第2試合

タッグマッチ 30分1本勝負
モハメド ヨネ森嶋猛 VS 本田多聞&×潮崎豪
8分26秒 キン肉バスター→片エビ固め


潮崎がいつものように善戦しましたが、ヨネ&森嶋は余裕で受けきってから潮崎を仕留めました。

第3試合

8人タッグマッチ 30分1本勝負
田上明佐野巧真&×泉田純&永源遥 VS 斎藤彰俊越中詩郎&○井上雅央川畑輝鎮
11分56秒 首固め


田上が越中のケツを真似したり、川畑の額をはたいたりしてあまりにもネタに走り過ぎていました。
かつてのタッグパートナーである川田がメインなのに、ちょっとがっかりしました。
この試合は途中で画面が乱れてしまってデジタルノイズが出ていました。
フィニッシュがどのように決まったのかわかりませんでした。

第4試合

シングルマッチ 30分1本勝負
ムシキング・テリー vs ×ブラックマスク

7分59秒 ミストクラッシュ


ムシキング・テリーはどうやら私が思った選手でしたが、ブラックマスクは誰だかわかりませんでした。
2人ともかなりの実力者であることは間違いないようです。
小さなお子さんたちがたくさん入っていたのでうれしかったです。
時間はたった7分でしたが、2人ともすばらしい動きのルチャを見せてくれました。
それにしても、ムシキング・テリーの正体である選手は引き出しが多く、将来がさらに楽しみです。

第5試合

GHCジュニアヘビー級選手権試合
(第9代選手権者)×金丸義信 VS ○KENTA(挑戦者)
20分31秒 飛びヒザ蹴り→エビ固め
KENTAが第10代選手権者となる


年間最優秀試合にノミネートされるほどの名勝負でした。
KENTAは挑戦者らしくボコボコ蹴って、金丸はいつものようにうまくかわしてから自分のペースに持ち込むといった予想通りの試合でした。
しかし、KENTAは最後までバテず、金丸を蹴り倒しました。
金丸を破ったベルトというのは大変自信になったと思います。

第6試合

GHCタッグ選手権試合
(第10代選手権者)鈴木みのる&○丸藤正道 VS 秋山準&×橋誠(挑戦者)
24分55秒 雪崩式不知火→片エビ固め
鈴木&丸藤組が初防衛に成功


橋はさらに体が大きくなっていて、秋山と遜色ないほどでした。
お客さんのほとんどが橋を応援していました。
これは日本人らしい判官びいきによるものだと思います。
予想通り橋は捕まりましたが、途中いつもと違うところを見せましたが最後は力つきました。
橋は破れた後泣いていましたが、秋山は橋のがんばりを認めていたようです。
実績を積んでから、また挑戦してほしいものです。

第7試合

GHCヘビー級選手権試合
(第7代選手権者)力皇猛 vs 棚橋弘至(挑戦者)
17分11秒 無双→片エビ固め
力皇が2度目の防衛に成功


正直いって、力皇が勝つとは思っていましたが、こんなに圧勝するとは思っていませんでした。
力皇は途中、トップロープからの雪崩式無双を狙いましたが、それを失敗するとお客さんから失笑が起こりました。
しかし、動きが悪かったのはここだけ。
他は、力皇が圧倒していました。
途中、棚橋からプランチャーを3回連続で決められたり、ドラゴンスリーパーで絞められましたが、余裕でロープに逃れました。
この時点で勝負があったように思います。

第8試合

シングルマッチ時間無制限1本勝負
小川良成 vs 天龍源一郎
10分27秒 ラリアット→体固め


短く濃密な試合でした。
小川がラフファイトでペースを握りましたが、場外でその展開が急転。
そのまま天龍の強さだけが目立ち、小川は玉砕。
でも、男らしい真っ直ぐな小川を初めて見たような気がします。
天龍は、いつまでも起きあがれない小川に肩を貸して一緒に退場しました。
いい光景だったと共に、この2人のタッグを見てみたいと思いました。

第9試合

シングルマッチ時間無制限1本勝負
小橋建太 vs 佐々木健介
23分38秒 剛腕ラリアット→体固め


今日行われた10試合中間違いなくNo.1の試合です。
予想を超えたゴツゴツした男らしい真っ向勝負の試合。
途中の水平チョップ合戦は、5分近くもやっていました。
お互いの胸は腫れ上がってしまいました。
正直、健介が小橋相手にここまでやれるとは思いませんでした。
見直しましたし、好感度もアップしました。
この試合は、戦列を離れていた高山善廣が解説をしていました。
そのとき、おもしろいことを言っていました。
「小橋の入場コスチュームは、ムシキングの悪者ブラックマスクみたいだな」
高山はおもしろいことも言えるし、試合もよくみており解説も当を得ているので、放送が楽しいです。
しかし、早く戦列に復帰してほしいものです。

第10試合

シングルマッチ時間無制限1本勝負
三沢光晴 vs 川田利明
27分04秒 エルボー・パット→片エビ固め


久しぶりにみた川田は小さく見えました。
前は、鍛えられた上半身が鎧のようにかっこよく見えたものです。
三沢は絞ってきたという印象を持ちました。
三沢の120%エルボー、川田のえげつないキックと予想通りの戦いになりました。
1試合で禁断の技がいくつも見られてしまうのは、この二人の試合だけでしょう。
最後は、エルボーの連発で三沢が先輩の意地を見せました。
この二人最後の試合だと思っていましたが、川田がマイクアピールで再戦をアピールしていました。
継続参戦もあるかもしれません。


全体的に最高の興業でした。
しかし、毎年この時期必ずやると決めない方がよいと思います。
会社としてよい興業を見せないといけないというプレッシャーにもなりますし、失敗したときのリスクを考えると、満を持してという方がいい試合を見ることができるからです。
さて、プロレスリング・ノアの5年間の集大成が無事に終わりました。
また、これからもプロレスリング・ノアは目を離せないなと思った興業でした。